【弁護士監修】Youtubeの著作権・肖像権まるわかりサイト
【弁護士監修】Youtubeの著作権・肖像権まるわかりサイト » 弁護士が教える、「こんなときどうする?」Youtube投稿者の権利と収益を守る著作権・肖像権 » ハンドメイドのHow to動画を投稿したい

ハンドメイドのHow to動画を投稿したい

このサイトは「尽心法律特許事務所(静岡弁護士会所属 代表 堀尾純矢弁護士)」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

この記事を要約すると
ハンドメイド作品の作り方動画を投稿する場合にもいくつか注意点があります。例えば、レシピや作品自体は著作権の保護対象とならない可能性が高いものの、作品により商標権や意匠権で保護されている可能性がある点や、ハンドメイド作品を紹介する本やホームページ、制作に使用するキャラクター生地やブランドロゴは著作権の保護対象という点です。この点から、作品の作り方動画を投稿する場合には、「オリジナルの作り方を紹介する」「生地などの材料に著作物が含まれていないか注意する」といった工夫が必要です。

Youtube・ITに強い
おすすめ弁護士に相談するならこちら

YouTubeにハンドメイド作品の作り方を紹介する動画を投稿したい!

ハンドメイド

最近では手作りのアクセサリーや雑貨など、ハンドメイド作品を販売する形で、在宅にいながらに副業として活動されている方も増えてきています。

文字や画像だけの作り方紹介サイトや本よりも、映像で確認できる動画の方が分かりやすいためYouTube上に投稿している方も多くいらっしゃいます。

ここでは、ハンドメイド作品の作り方紹介動画を投稿する際に気を付けたいことや、著作権の取り扱いについて解説します。

ハンドメイド作品の著作権

ハンドメイド作品におけるレシピ(技法やアイデア)、及び作品自体が「実用品」と認められる場合には著作権の保護対象とならない可能性が高いです。

しかし作品によっては商標権や意匠権で保護されている可能性もあるため、確認が必要です。

また、ハンドメイド作品が掲載されている本やホームページ、ハンドメイド作品に使用されるキャラクター生地やブランドロゴなどは著作権の保護対象となるため注意しましょう。

どういう場合に著作権の
侵害になるのか

おもちゃ

キャラクターのイラストやブランドロゴなど、他人の著作物を利用したハンドメイド作品の場合、製作した時点で複製権・翻案権、作品を撮影した時点で複製権、YouTube上にアップロードした時点で公衆送信権の侵害になる可能性があります。

ハンドメイド作品を私的に利用する範囲においては著作権の侵害とならない可能性が高いですが、YouTube上に動画をアップロードする場合には著作権保護の対象になると考えられます。

また、ハンドメイド作品の作り方が載っている本やホームページを無断転載した場合にも、著作権の侵害となりますので気を付けましょう。

このケースにおける法的責任

他人の著作権を侵害する形でハンドメイド作品の作り方紹介動画を投稿した場合、民事上の責任として差止請求や損害賠償請求を受ける可能性があります。

また、刑事上の責任として10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。 また、今回は動画で紹介するケースを解説しましたが、ハンドメイド作品を販売する場合にはまた違った観点からの検討が必要になります。

弁護士からのアドバイス

弁護士 堀尾先生
堀尾先生
商標権や意匠権などが関わってくる場合も

ハンドメイド作品は、前述の通り一般的には作り方や実用品と判断される作品は著作権の保護対象とはなりません。

このページに記載している注意点を守った上で紹介動画を作成・投稿すれば他人の著作権を侵害するリスクを減らせると考えられます。

しかしながらハンドメイド作品については著作権の他に商標権や意匠権など、他の権利で保護されている場合もありますので、安易に他人の作品を真似する行為などはしないようにしましょう。

ハンドメイド作品の作り方を紹介する動画を投稿する際に気を付けるべき点

ドリル

YouTube上にはたくさんのハンドメイド作品関連の動画が公開されていますが、中には他人の著作権が侵害されているものも含まれています。

自分がハンドメイド作品の紹介動画を投稿する場合、どういう点に気をつけて投稿すれば良いかを紹介します。

オリジナルの作り方を紹介する

自分で考案したハンドメイド作品、ないしレシピ本やホームページなどを参考に自分でアレンジした独自性のあるハンドメイド作品を紹介する場合には著作権の侵害とはなりません。

他人の著作物を含む素材を利用している場合はこの限りではありませんが、自分で考案したものを紹介する形が最もトラブルとなる可能性が低いでしょう。

フリーで利用が可能な
ハンドメイド作品を紹介する

レシピ本やハンドメイド作品を公開しているホームページなどでは、商用利用も含めてフリーで利用可能となっている場合があります。

その場合には利用規約を遵守した上であれば紹介動画を投稿しても著作権の侵害とはならないため、利用が可能です。

しかしながら使用する生地・材料に他の著作物が含まれている場合はこの限りではありませんので注意する必要があります。

許諾を受けて紹介動画を作成する

他のケースでも同様ですが、レシピの考案者や紹介しているホームページなどから直接紹介動画作成についての許諾を受け投稿すれば著作権侵害とはなりません。

収益を分配したりする必要が生じる可能性もありますが、トラブルを避けるためにも事前に許諾を受けることは有益だと考えられます。

参照元:ハンドメイド販売のノウハウ情報サイト:こんな作品は違法!ハンドメイド販売で知っておきたい著作権について - ハンドメイド作家のブログ (craftwriter-blog.com)(https://craftwriter-blog.com/copyright/)

静岡弁護士会所属
   
【当サイト監修&スポンサー】IT弁護士 堀尾 純矢 先生

インターネット関連の訴訟や個人情報の開示請求へ取り組む弁護士として有名。
インターネット上での著作権や肖像権、誹謗中傷などへ力を入れて対応。YoutubeやSNSでの訴訟にも詳しく、他弁護士事務所から相談や依頼者の紹介を受けている。
新しい分野の訴訟問題のため、誰でも気軽に相談ができるよう、LINEによる相談受付を行うなど、その親しみやすさからも支持を集めている。

       

sponsored by
堀尾先生が所属する
尽心法律特許事務所HP

堀尾先生に著作権について
LINE相談をする

堀尾先生に著作権について
電話で問い合わせる