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最近では手作りのアクセサリーや雑貨など、ハンドメイド作品を販売する形で、在宅にいながらに副業として活動されている方も増えてきています。
文字や画像だけの作り方紹介サイトや本よりも、映像で確認できる動画の方が分かりやすいためYouTube上に投稿している方も多くいらっしゃいます。
ここでは、ハンドメイド作品の作り方紹介動画を投稿する際に気を付けたいことや、著作権の取り扱いについて解説します。
ハンドメイド作品におけるレシピ(技法やアイデア)、及び作品自体が「実用品」と認められる場合には著作権の保護対象とならない可能性が高いです。
しかし作品によっては商標権や意匠権で保護されている可能性もあるため、確認が必要です。
また、ハンドメイド作品が掲載されている本やホームページ、ハンドメイド作品に使用されるキャラクター生地やブランドロゴなどは著作権の保護対象となるため注意しましょう。
キャラクターのイラストやブランドロゴなど、他人の著作物を利用したハンドメイド作品の場合、製作した時点で複製権・翻案権、作品を撮影した時点で複製権、YouTube上にアップロードした時点で公衆送信権の侵害になる可能性があります。
ハンドメイド作品を私的に利用する範囲においては著作権の侵害とならない可能性が高いですが、YouTube上に動画をアップロードする場合には著作権保護の対象になると考えられます。
また、ハンドメイド作品の作り方が載っている本やホームページを無断転載した場合にも、著作権の侵害となりますので気を付けましょう。
他人の著作権を侵害する形でハンドメイド作品の作り方紹介動画を投稿した場合、民事上の責任として差止請求や損害賠償請求を受ける可能性があります。
また、刑事上の責任として10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。 また、今回は動画で紹介するケースを解説しましたが、ハンドメイド作品を販売する場合にはまた違った観点からの検討が必要になります。
ハンドメイド作品は、前述の通り一般的には作り方や実用品と判断される作品は著作権の保護対象とはなりません。
このページに記載している注意点を守った上で紹介動画を作成・投稿すれば他人の著作権を侵害するリスクを減らせると考えられます。
しかしながらハンドメイド作品については著作権の他に商標権や意匠権など、他の権利で保護されている場合もありますので、安易に他人の作品を真似する行為などはしないようにしましょう。
YouTube上にはたくさんのハンドメイド作品関連の動画が公開されていますが、中には他人の著作権が侵害されているものも含まれています。
自分がハンドメイド作品の紹介動画を投稿する場合、どういう点に気をつけて投稿すれば良いかを紹介します。
自分で考案したハンドメイド作品、ないしレシピ本やホームページなどを参考に自分でアレンジした独自性のあるハンドメイド作品を紹介する場合には著作権の侵害とはなりません。
他人の著作物を含む素材を利用している場合はこの限りではありませんが、自分で考案したものを紹介する形が最もトラブルとなる可能性が低いでしょう。
レシピ本やハンドメイド作品を公開しているホームページなどでは、商用利用も含めてフリーで利用可能となっている場合があります。
その場合には利用規約を遵守した上であれば紹介動画を投稿しても著作権の侵害とはならないため、利用が可能です。
しかしながら使用する生地・材料に他の著作物が含まれている場合はこの限りではありませんので注意する必要があります。
他のケースでも同様ですが、レシピの考案者や紹介しているホームページなどから直接紹介動画作成についての許諾を受け投稿すれば著作権侵害とはなりません。
収益を分配したりする必要が生じる可能性もありますが、トラブルを避けるためにも事前に許諾を受けることは有益だと考えられます。
インターネット関連の訴訟や個人情報の開示請求へ取り組む弁護士として有名。
インターネット上での著作権や肖像権、誹謗中傷などへ力を入れて対応。YoutubeやSNSでの訴訟にも詳しく、他弁護士事務所から相談や依頼者の紹介を受けている。
新しい分野の訴訟問題のため、誰でも気軽に相談ができるよう、LINEによる相談受付を行うなど、その親しみやすさからも支持を集めている。