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YouTubeで著作権侵害を起こすとどうなるのか

【当サイト監修】尽心法律特許事務所 堀尾純矢 弁護士(静岡弁護士会所属)

YouTubeにおける著作権

クラウドイメージ

著作権法上の著作物とは、思想や感情の創作的表現物であり、文芸や学術、美術や音楽に属する物です。YouTube上には上記の定義に当てはまる動画が多数投稿されています。そうした動画を勝手に転載するなどすれば、著作権侵害となります

動画の素材になくても動画そのものに存在する著作権

たとえば、映画が著作権法上の著作物に当たり、著作権の目的となることはわかりやすいといえます。著作権法第16条には「映画の著作物」という文言もでてきます。

一方で、ニュース動画に映っている事件などの出来事そのものは著作物の定義から外れていることが多く、その点では著作物ではありません。また、スポーツの試合が著作物に当たらないことも明白です。

しかし、ニュース動画やスポーツ映像が録画された物であれば、当該録画物自体が映画の著作物に当たります。うっかり無断利用して著作権侵害になる可能性がある種類の動画です。YouTube上に投稿されている動画の多くは、素材か動画自体、またはその両方が著作権の目的となる著作物です。

YouTubeで気になる著作隣接権

YouTube上の動画には著作権以外にも権利侵害に注意すべき著作権法上の権利があります。著作隣接権です。著作隣接権とは、著作物の普及に大きな役割を果たす実演家やレコード製作者、放送・有線放送事業者を権利者として生じる権利をいいます。

以下は著作隣接権の例です。

YouTubeで起こしやすい著作権侵害

カメラレンズ

著作権の侵害は大きな社会問題にもなっています。インターネットが普及し、誰でも簡単にパソコンやスマホを使って膨大なコンテンツにアクセスできる状況も著作権侵害と無関係ではありません。

YouTubeにおいて起こしやすい著作権侵害の主な例を2つ確認しておきましょう。

個人の動画を悪意なく転載してしまうケース

たまたま見かけたYouTube動画の内容が非常に有意義なものだったため、拡散して多くの人に知ってもらおうと思い立った。といった理由で他人の動画をそのままYouTubeにアップした場合、著作権侵害になってしまいます。

個人の作品であっても著作権が発生することに違いはなく、より多くの目に触れることになれば著作者も喜んでくれるといった単純な話にはなりません。著作物をどのように利用するかは著作者の権利です。

人気野球チームの中継をアップロード

YouTubeではテレビ局が放送した番組の全部または一部の録画をそのまま投稿しているケースが目立ちます。たとえば、高校野球やプロ野球の中継です。

スポーツの試合そのものではなく、放送業者が録画している番組に著作権が生じるため、権利者の許可をとっていなければ著作隣接権である送信可能化権の侵害です。

YouTubeの動画で損害賠償

法的手段

人気の楽曲やドラマなどは視聴者が多く集まります。YouTubeで手っ取り早く再生数を稼ぐ手段として著作権を侵害した場合などは著作権法により刑事責任を問われかねません。

故意にやったものでなければ犯罪にはならないものの、民事責任が生じます

権利者からの使用差し止め請求や
損害賠償請求

YouTubeで著作権侵害があれば、権利者による使用差し止めや削除要求、損害賠償請求が行われる可能性があります。YouTubeで著作権侵害があった場合の損害賠償額は、事案によって大きく異なり、数百万円になることも考えられるほどです。

しかし、YouTubeに無断でコンテンツのアップロードがあったとして、具体的な損害額がハッキリとわかるのかが問題です。そこで、著作権法では損害額の算定についても規定しています。

損害賠償額の推定

著作権法第114条第1項にしたがえば、無断アップロードされたコンテンツの視聴回数を本来販売できたはずの本数(違法アップロードによって販売機会を失った数量)です。

権利の侵害者は権利者から当該数量に利益単価を乗じた額の請求を受けるかもしれません。ただし、請求できるのは実際の販売能力を超えない範囲に限られます。また、権利者が販売できない事情がある分も除かれます。

同法第114条第2項では、侵害者が侵害行為によって利益を得ている場合は、その利益の額を権利者の損害額と推定しています。ただし、推定規定はみなし規定とは異なり、推定を覆す証明があれば適用されません。

いずれにしても、損害額が多額になる可能性があります。さらに、著作者人格権の侵害については慰謝料の請求も可能です。

参照元:e-GOV 法令検索/昭和四十五年法律第四十八号 著作権法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048

静岡弁護士会所属
【当サイト監修】IT弁護士 堀尾 純矢 先生

インターネット関連の訴訟や個人情報の開示請求へ取り組む弁護士として有名。
インターネット上での著作権や肖像権、誹謗中傷などへ力を入れて対応。YoutubeやSNSでの訴訟にも詳しく、他弁護士事務所から相談や依頼者の紹介を受けている。
新しい分野の訴訟問題のため、誰でも気軽に相談ができるよう、LINEによる相談受付を行うなど、その親しみやすさからも支持を集めている。

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